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スパーブルームコラム

「ストレス」について詳しく知ってみよう(対処法編)

みなさま、こんにちは。パーソナルトレーニングサービス“スパーブルーム”スイスホテル南海大阪店のトレーナー柿本でございます。さっそくですが、本日は前回お話をさせていただきました「ストレス」について続編のお話をさせていただきます(少し時間が空いてしまって申し訳ありません)。

さて、ストレスにも、良いストレスと悪いストレスがあることはご存じでしょうか?

ストレスがない方が良いと思われるかもしれませんが、実はストレスが全くない状態では、生活に張り合いがない、体温調節機能の低下、暗示にかかりやすい、幻覚・妄想をみるようになってしまうなどが実験の結果で分かっています。

つまり、適度なストレスは、人間が成長を遂げるため、能力を伸ばすためのモチベーションになりますので、私たちにとって必要なものといえます。ストレスと聞くと「悪」というイメージが先行しますが、全てがそうではないということです。

そもそも、良いストレスと悪いストレスは何を基準に分別されていると思いますか?

それを考えるうえで、少し次の問いについて考えてみてください。

あなたは今、大好きなものを飲食しています。そのものが残り半分になりました。
あなたはどちらの感情を感じますか?

A)あと半分しかない

B)まだ半分もある

Bの「半分もある」と感じた方は、好きなものが半分ある状況に満足し、喜べる方です。このタイプの方はプラス思考で、あまりストレスを感じることない可能性が高いと考えられます。
反対に「半分しかない」と感じた方は、好きなものがたくさんあることでしか満足を感じず、そうでない状態を不満に感じやすく、ストレスを強く感じる可能性が高いといえます。

つまり、物事をどう捉えるか、そしてその感情処理の仕方によって、ストレスはプラスにもマイナスにも変わっていくのです。

ストレスの感じ方に個人差があるように、ストレスの耐性も個人差があります。

ストレス耐性は大きく6種類に分けられます。
それは、➀感知能力➁回避能力③処理能力④転換能力⑤経験⑥容量です。

それぞれ簡単に説明しますと

感知能力・・・ストレスをストレスと受け取る(気づく)か、そうでないか。

回避能力・・・ストレスをつくりやすい性格かどうか

処理能力・・・ストレスの原因をどれだけ減らすことが出来るか

転換能力・・・ストレスを感じた時にストレスをプラスの考え方に捉えるか

経験  ・・・今までどのようなストレスをどれぐらい経験してきたかの経験値があるのか

容量  ・・・ストレスをどれだけ溜めておけるかの許容範囲があるのか

また、ストレスは周囲の理解者、精神的支えになってくれる家族や友人の存在、個人の置かれた状況によって大きく影響を受けるということが分かっています。ストレス耐性は、個人のもって生まれた性格に加えて、環境や状況により大きく左右されますので、本人の努力や環境設定の工夫次第で強くすることが可能になります。

さらに、ストレスの感じ方は個人の性格にも左右され、中でもストレスを強く感じるタイプがあります。特徴を4つに分類したものをご紹介いたします。

模範的タイプ・・・まじめで努力家、責任感が強く妥協を知らない完璧主義者

自分勝手タイプ・・・頑固で何事にも他人の失敗が許せない、自分の思うように進めたい

うなずきタイプ・・・内向的で拒否できない、自己嫌悪型

取り越し苦労タイプ・・・あれこれ気になり心が休まらず、周囲に気を使いすぎて疲弊する

このようなタイプの方たちは、そうでない方に比べるとストレスを感じやすく、その状態が続くと病気につながる危険性が高いと考えられています。

行き過ぎたストレスは狭心症、心筋梗塞、動脈硬化などのリスクが上がることも分かっていますので、思い当たる傾向がある方は普段からストレス対策を心がけていただくことをお勧めいたします。

ちなみに、一般的な企業で考えて経営者、もしくは出世が早く、いわゆる「やり手」と呼ばれている方たちに多くみられる行動パターンの方々がストレスを感じやすいと言われています。
例えば、負けず嫌いで頑張り屋。責任感は強いが過度に競争心がある。いつも時間に追われているためせっかちでイライラしやすい方です。読んでいても確かにストレスが多そうですよね。もちろん当てはまらない方もおられますので参考程度にされてください。

また、意外なこととして、生活における嬉しい出来事も心には大きなストレス因子になるということです。例えば結婚、妊娠、出産、望んで行った転職、昇進、引っ越し、長期休暇などです。ストレスと認識することは全て表裏一体であることがわかりますね。

現在のストレスがどれぐらいなのかを簡易的に判断が出来る、ストレスチェックシートが厚生労働省のHPに掲載されておりますのでご興味のある方は一度お試しください。

「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」ダウンロードサイト
https://stresscheck.mhlw.go.jp/

ここまでストレスのメカニズムや体への兆候、個人により感じ方が違うことをお話してきましたが、最後にストレスの対処法についてお話したいと思います。

前述しましたが、ストレスは早め早めに対処することが勧められております。なぜなら、ストレスが大きくなると、脳のエネルギーがストレスに消費されることで、脳が動かなくなるためです。

ストレス解消法は世の中にたくさん紹介されていますが、自分に合わなければ全く効果がありません。まずは自分の性格を知ること、そして今どのようなことにストレスを感じているのかを認識することが重要になります。

最近は、感情を文字にして表すことに注目が集まっています。

紙に自分の現状の感情を書き出す作業は、思考の整理や自己対話なので素直に表現できるため、多くの方に当てはまるストレス解消方法と言えると思います。

そして、ストレス解消で多くの方に当てはまる方法として運動があります。
普段から運動習慣がある方はその効果を感じておられると思いますが、運動後はほどよい疲労とともにさわやかな気持ちになりませんか?

これは運動によりセロトニンという幸せホルモンが増えるからです。

運動を行うと、脳の血流がよくなるので、脳が活性化され、心に安らぎをもたらすセロトニンなどの神経伝達物質が脳内に増えることが分かっています。 中でもセロトニンは、気分や集中力を左右すると考えられている神経伝達物質で、脳内のセロトニン量が増えると、心が落ち着いて爽やかな気分になるといわれています。

運動が苦手な方であっても外へ散歩に行き、五感で太陽や雨、風、風景などの情報を感じることで集中力が増し、セロトニンが十分に増えますのでぜひ、選択肢のひとつに取り入れていただくこともおすすめです。

一方で、注意が必要な発散方法もありますのでご紹介いたします。

それは甘いものやお酒を利用することです。
ストレスがたまると甘いものやお酒が欲しくなる方も多いと思います。それは血糖値が関係しているからです。甘いものやお酒は血糖値が上がりやすく、上がった血糖値を下げるために、インスリンというホルモンが分泌されます。

インスリンには血糖値を下げる働きがありますが、この血糖値を下げようとする働きによって、一時的にセロトニンが増加します。 そのため、甘いものやお酒を摂ることにより、一時的な快楽を感じることになるのです。 ただし、あくまでも一時的な快楽(時間にして20分ほど)に過ぎないため、時間が経過するとストレスや不安感が増し、再び甘いものやお酒が欲しくなってしまうという悪循環に陥りますので、食べる前よりもストレスや不安感が増すことが研究でわかっています。禁止をする必要はありませんが、出来るだけいい距離感でのお付き合いをおすすめいたします。

現代社会においてストレスとの付き合い方は大きな課題であると思います。ストレスと上手に付き合うにはまずは、日々の生活習慣を整え、運動・睡眠・食事のバランスを整えることが健康の基礎作りになります。忙しい日々の中でも、生活の土台をつくることに意識をお持ちいただけますと自然にストレスを感じることも緩和すると思います。

本日は、「ストレス」について少し細かいお話と対処方法についてお伝えをさせていただきました。
是非、皆様のストレスとの向き合い方の参考になれば幸いです。

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