スパーブルームコラム
【60代・70代の方必読】シニア世代にこそパーソナルジムがおすすめできる理由
記事の監修
篠原力也パーソナルトレーナー
自身の大学時代のサッカーでの怪我をキッカケに人体の構造や治療・予防の分野に興味を持ち、大学卒業後に専門学校に入り直し、柔道整復師の資格を取得。これまで様々な疾患や症状を持つ幅広い年齢層の方々に対してのトレーニングサポートを行ってきた。
好きな言葉である「難しいことを簡単に、簡単なことを深く、深いことをおもしろく」を胸に留め、お客様に最適なトレーニング内容をご提案とともに、お客様が楽しく身体づくりをサポートすることを心掛けている。
【保有資格】
NSCA–CPT、柔道整復師
健康な身体を維持していくことはどの年代でも大事になってくるものですが、60代・70代のシニア世代の方にとってはより身近な問題として意識されることではないでしょうか。
シニア世代の方々の中には、健康管理を意識して、まずはウォーキングやランニングを始めたり、とりあえずジムに通ってみたりされる方も多くなっていますが、最近ではマンツーマンで自分に合った身体づくりをサポートしてもらえるパーソナルジムを選択肢の一つに入るケースがとても増えています。
本記事では、シニア世代の身体の変化や、シニア世代になったからこそ考えるべき健康管理について解説したうえで、シニア世代がパーソナルジムで健康管理に取り組むメリット、シニア世代の方がパーソナルジムを選ぶ際の注意点などをご紹介しています。
これを読めば、なぜシニア世代の方にパーソナルジムがお勧めできるのかがきっとわかるはずです。
ぜひ最後までお読みください。
目次
シニア世代になる頃のカラダの変化とは
骨と関節の変化
シニア世代になると、骨密度や骨の柔軟性が低下し、骨折のリスクが増加します。また関節は軟骨の劣化や可動域の減少が見られるようになるため、日常動作が制限されQOL(生活の質)を下げる要因となります。
筋肉の変化
シニア世代になると、筋肉を構成する筋繊維数が減少し、さらに筋繊維が萎縮してしまうことにより、筋肉量が低下します。加齢による筋変化は、筋繊維そのものの変化(筋繊維の機能や性質)よりも、筋肉量の低下がより目立つので、その結果として筋肉の制御が不安定になります。
また、筋肉を構成する筋繊維には速筋(早く収縮する筋肉)と遅筋(持久力のある筋肉)の2種類がありますが、加齢に伴い速筋繊維の減少が顕著になるため、瞬発的な力(咄嗟の動作)が発揮しにくくなります。その結果、例えばバランスを崩した時に素早く身体を支える反応が遅れ、転倒のリスク等も増加する傾向にあります。
体脂肪の変化
筋肉量が減少する一方で体脂肪は増加する傾向があります。
これは基礎代謝量が低下することで、以前と同じ生活運動をしていても消費エネルギーが少なくなってしまうからです。この基礎代謝とは心臓を動かしたり体温を保ったり呼吸したりなど「生きていくために最低限必要とされるエネルギー量」のことで、男性で18歳くらい、女性で15歳くらいをピークにその後は年齢とともに低下していきます。
感覚機能の変化
人間の主な感覚機能は、一般的に視覚、聴覚、味覚、嗅覚を司る機能のことを言います。
その他には、身体全体の表面に分布する感覚器によって触覚、痛覚、温度覚、振動覚などを感じる体性感覚があります。シニア世代になると、加齢によりそれらの感覚機能の低下が複合的に見られるので、転倒や事故のリスクが高まるだけでなく、コミュニケーションの困難や食事の楽しみの減少など、日常生活や安全性に直接影響を及ぼしてきます。
健康に過ごしていくためにシニア世代の方が気を付けるべきこと
生活習慣病の予防
生活習慣病とは、心血管疾患、糖尿病、脂質異常症、高血圧などが含まれますが、主に下記の生活習慣の見直しによって予防をすることが可能です。
①バランスの取れた食事
食事では塩分や脂質を控え、野菜やタンパク質を積極的に摂る。
②適度な運動
有酸素運動と筋力トレーニング組み合わせたものを定期的に行い、体力と筋力を維持する。
③禁煙・節酒
可能な限り禁煙し、アルコールは適度に抑える。
④体重管理
適正体重を維持し(BMIは22前後)、過度な体重の増減を抑えることが理想。
⑤定期的な健康チェック
定期的な健康診断で、生活習慣病の早期発見と管理を行う。
フレイル予防
フレイルというワードはあまり聞きなれないワードだと思いますが、医学用語である「Frailty(フレイルティー)」の日本語訳で、「病気ではないけれど、年齢とともに、筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい、健康と要介護の間の虚弱な状態」のことを言います。
フレイル予防対策として、2つご紹介します。
①サルコペニア対策
サルコペニアとは、主に加齢により全身の筋肉量や筋力が自然低下し、身体能力が低下した状態のことをいいます。サルコペニアを予防する上で大切なことは、筋肉を減らさないための適度な「運動」と「栄養バランスの取れた食生活」です。食生活では、特に筋肉の維持と成長にかかせないタンパク質が不可欠になってきます。毎日の食事で、体重1kgあたり少なくとも約1.0g以上のタンパク質の摂取が推奨されています。
②ロコモティブシンドローム対策
ロコモティブシンドロームとは、運動器の障害のために立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態のことをいいます。その結果、要介護状態や寝たきりになってしまうなど、そのリスクの高い状態を表す言葉です。
対策として、まずは運動習慣をつけることが大切になってきます。
運動は、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることが重要です。また運動は続けることが大切なので、好きなスポーツを続ける、また社会的な活動への積極的な参加もお勧めです。
【参考】
https://www.joa.or.jp/public/locomo/index.html
引用:公益社団法人日本整形外科学会
シニア世代の方に心掛けてほしい運動とは
筋力トレーニング
WHO(世界保健機構)のガイドラインでは、成人、高齢者共に「少なくとも週2〜3日」の筋力トレーニングを推奨しています。室内でも、足を肩幅に開いて膝の屈伸動作を行うスクワット、つま先だちをしてかかとを上げ下げするカーフレイズ、片脚を前に出して腰を落とすフロントランジ、など筋力を維持する為のトレーニングは様々あります。またパーソナルジムに通うことで、パーソナルトレーナーからの適切なサポートのもと、その方の状態に合ったサポートが受けられます。
【参考】
https://iris.who.int/bitstream/handle/10665/337001/9789240014886-jpn.pdf?sequence=151&isAllowed=y
引用:WHO(世界保健機構)のガイドライン
健康寿命を延ばすために筋トレが必要な理由について詳しく解説したコラムも投稿していますので、もしよろしければご確認ください。
有酸素運動
WHO(世界保健機構)のガイドラインでは、65歳以上のシニア世代での有酸素運動の目安は「少なくとも週に150分〜300分の中程度の有酸素運動」という指標があります。
中程度とは、軽い汗をかき、息が少し上がる程度の運動になります。
その中でおすすめの有酸素運動はウォーキングです。特別な道具がなかったとしても日常生活に取り入れることができます。まずは1週間に150分を目標とするため、1日30分を5日間、いつもより速く歩くことを意識して行うことが理想的と言えるでしょう。
バランス感覚運動
バランス感覚とは、静的または動的な動作において姿勢を維持するための能力のことをいいます。
バランス感覚を鍛える運動は、シニア層の方にとっては転倒予防や日常生活の安定に繋がります。
その中でバランス機能を鍛える為のおすすめのトレーニングとして、手軽に行えるのが片脚立ちです。片脚立ちはバランス機能の評価としても利用されることも多く、開眼で20秒以下の方、閉眼で5秒以下の方は転倒の危険性が高くなると言われています。またシニア世代でのバランス感覚は筋力トレーニングの実施によって能力の向上が見られる研究報告も多数ありますので、バランストレーニングだけでなく、筋力トレーニングを併せて行うことでより効果が得られます。
【参考】
https://www.rinspo.jp/journal/2010/files/27-2/292-299.pdf
引用:日本臨床スポーツ医学会
柔軟運動
年齢を重ねてくると、筋力低下に伴い関節の可動域が狭まり動作がぎこちなくなってくるので、転倒や怪我のリスクが高まってきます。そのため、シニア層の方が、年齢を重ねても関節の可動域を保ち、筋肉を柔らかく保つ為に柔軟運動(ストレッチ)は非常に重要になってきます。
また、柔軟運動(ストレッチ)は主に静的ストレッチと動的ストレッチに分けられ、目的に応じて使い分けることが大切です。
①静的ストレッチ
静的ストレッチは筋肉をリラックスさせ、柔軟性を高めることが主な目的で、タイミングとして運動やトレーニング後に行うことが理想的です。対象の筋肉に対して一定のポジションを保ち20〜30秒程度、徐々に伸ばしていくと効果がより期待できます。②動的ストレッチ
動的ストレッチは運動前に体を温め筋肉や関節を動かす準備を整えることが主な目的で、タイミングとして運動やトレーニング前に行うことが理想的です。動きのスピードや強度は徐々に上げていき、全身の主要な筋肉群をバランス良く動かすとより効果が期待できます。例えば、まずは軽いジャンプおやレッグスイング(脚の振り上げ)などの負荷の低い動きから始め、そこから走るような動作に移行するなど、段階的に高めることが大切です。
シニア世代の方に鍛えて欲しい筋肉
シニア世代の方は、年齢を重ねていくことによって、抗重力筋と呼ばれる筋肉が衰えやすくなります。抗重力筋とは、地球の重力に対して姿勢を保持するために必要な筋肉のことをいいます。日常生活において、立っているだけ、座っているだけでも常に抗重力筋は働いており、姿勢を保持するために重要な役割を果たしています。抗重力筋が適切に機能することで、身体が安定し、QOL(生活の質)を向上させることに繋がります。それでは、下記の主な抗重力筋について見ていきましょう。
大腿四頭筋(だいたいしとうきん)
大腿四頭筋とは主に太ももの前の方にある筋肉で、立ち上がる際に膝を伸ばすことによってサポートする筋肉です。また立っている時に膝が曲がらないように支えたり、身体が後方に倒れないように姿勢を保持する役割を持ちます。
大臀筋(だいでんきん)
大臀筋はお尻の筋肉で一番面積の大きい筋肉です。股関節を伸ばし、立ったり歩いたりする動作をサポートします。また骨盤を安定させ、姿勢を保つために必要な筋肉です。
下腿三頭筋(かたいさんとうきん)
下腿三頭筋とはふくらはぎの筋肉の総称で、腓腹筋とヒラメ筋の2つの筋肉で構成されています。これらの筋肉は、足首を伸ばして身体を直立に保ち、また立った姿勢を保持する為、身体が前に倒れないように支える役割を持ちます。
腹筋群
腹筋群とはお腹の筋肉で、腹直筋(ふくちょくきん)、腹斜筋(ふくしゃきん)、腹横筋(ふくおうきん)の3つの部位で構成されております。
①腹直筋
身体を真っ直ぐに保つために必要な筋肉で、脊柱起立筋とともに姿勢の安定に必要な筋肉です。
また、体幹の安定と共に、骨盤の位置を適切に保つ際にも重要な役割を持っています。
②腹斜筋
腹斜筋には外腹斜筋と内腹斜筋が存在し、それぞれ体幹を安定させ、身体の横への傾きや、また捻る動作を安定させる役割を持っています。
③腹横筋
最も深層に存在し、体幹の深層でコルセットのように作用し、身体を内側から支え、姿勢を安定させる為に重要な役割を持っています。
背筋群
背筋群は主に脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)、広背筋(こうはいきん)、僧帽筋(そうぼうきん)が存在し、姿勢の保持や背骨の安定を図るために重要な役割を持っています。
①脊柱起立筋
背中を伸ばして身体を起こし、腹筋群と共に姿勢の安定に必要な筋肉です。
立ち座りの際に、前屈を防ぎ、身体を直立した状態を保ちます。
②広背筋
背中の側面に広がる大きな筋肉で、背中を真っ直ぐにし、肩甲骨を引き寄せることで、姿勢を安定させる役割を持っています。
③僧帽筋
背中の上部から首にかけて広がる大きな筋肉で、頭部と肩甲骨の位置を安定させ、重力に逆らい脊柱の直立を保つのに重要な役割をもっています。
シニア世代にこそパーソナルジムがおすすめできる理由
安全にトレーニングができる
トレーニングを始める前に、それぞれの方の健康状態や体力等の評価を行いトレーニングメニューを作成する為、既往歴がある方や、また筋力、柔軟性などの低下が懸念される方に対しても、無理なく関節に負担のかけないトレーニングを行うことが可能です。また器具の使い方や負荷の調整のサポートもトレーナーより受けれる為、安全にトレーニングが行えます。
シニア向けのトレーニングメニューを提供してもらえる
年齢を重ねるごとに、筋力、柔軟性の低下やバランス感覚の衰えが課題となってくる中、個々のシニア世代の方々に合わせた安全で効果的なトレーニングメニューを提供が可能です。特に以下のポイントを重視しています。
①個別対応
それぞれの体力レベルや健康状態に合わせてプログラムをカスタマイズし、適切な負荷と内容でサポートしてもらえます。
②モチベーションの維持
運動を楽しく続けられるよう、コミュニケーションを取りながら定期的に進捗状況を確認し、長期的な健康管理をサポートしてもらえます。
③生活の質の向上
日常生活で役立つ筋力やバランス感覚の強化により、転倒の予防や日常生活の質を向上するトレーニングが行えます。
定期的な運動習慣ができる
パーソナルジムは週に1回など決められた間隔で行うため、それが定期的な運動習慣に繋がり、中々一人では続かない方でも無理なく習慣化することができます。また運動を続けていく中で、体力がつき、その効果を感じることで、運動の重要性を実感し、習慣化が促進されるでしょう。
筋量を維持できる
加齢に伴って筋量が減少していくことは避けられませんが、適切なトレーニングを行うことで筋量の減少を遅らせたり、維持することが可能です。また骨格筋量の低下は25歳〜30歳頃から始まり、生涯を通して進行していきます。サルコペニアの主な要因も加齢ですが、活動不足や疾患、栄養不良などが危険因子として挙げられていますので、知識を持ったトレーナーによるサポートによってこれらの改善を促すことができるでしょう。
【参考】
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/109/10/109_2162/_pdf
引用:サルコペニア診療ガイドライン2017(日本内科学会雑誌109巻10号)
生活習慣病を予防し、健康寿命を延ばすことができる
生活習慣病とは、心血管疾患、糖尿病、脂質異常症、高血圧などが含まれますが、シニア世代は加齢に伴いこれらのリスクが高くなってきます。パーソナルジムでは、個別にカスタマイズされたトレーニングプログラムによって、これらのリスクを軽減し、健康寿命の延伸に期待ができます。
厚生労働省のデータによっても、運動習慣の維持や適切な体重の管理を行うことは健康寿命を延伸させる要素であることが報告されております。
【参考】
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/kenkounippon21_01.pdf
引用:厚生労働省
食事・水分管理サポートがある
運動だけでなく、食事や水分補給の管理に置いても健康や生活習慣病の予防、そして筋力の維持において非常に重要な要素です。
まず食事管理においては、「パーソナルジムに通うと炭水化物が一切制限され、鶏胸肉とブロッコリーしか食べられない」といったイメージをたれている方も多いのではないでしょうか。
もちろんダイエットやボディメイクを目的にした方に対して、糖質や脂質を摂りすぎている場合は節制するようなアドバイスは行います。ただ極端な食事管理は中々続かないもので、かえって身体を壊したりリバウンドを起こしてしまうこともあります。
またシニア世代の方は買い物や料理が面倒になり毎食同じものを食べたり、食事回数が減ってしまうことも多いのが現状です。そういった偏った食生活を送っていると、低栄養状態になり、筋肉量や基礎代謝の減少にも繋がってしまうので、食生活に気を配れる環境を作ることが何より大切です。
次に、水分管理では、シニア世代は熱中症や脱水症状のリスクが高まるため、日々の水分摂取が非常に重要です。特に運動中は発汗により体内の水分バランスが崩れるため、水分以外にも電解質(ナトリウムやカリウム等)の補充も大切になってきます。パーソナルジムでは、運動中はもちろん、日常生活における適切な水分補給の管理、サポートが行われるので、より長く健康的な生活を送るための基盤が築かれます。
認知機能が高まる
有酸素運動や筋力トレーニングは脳への血流を増加させ、神経細胞の成長を促進することが知られています。いくつかの研究によれば、定期的な運動を行うことで、アルツハイマー病や認知症の発症リスクを軽減することが示されています。特に週2回以上の中強度のトレーニングを行うことが、より認知機能の衰えを遅らせる効果があります。
またWHOガイドライン「認知機能低下および認知症のリスク低減」でも身体活動への介入、また栄養的介入、認知的介入なども認知機能の低下や認知症発症を遅らせるためのアプローチとして推奨されています。パーソナルジムでは、これらの習慣化をサポートします。
【参考】
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/column/opinion/detail/20200410_theme_t22.pdf
引用:WHOガイドライン「認知機能低下および認知症のリスク低減」
メンタルヘルスが改善される
運動をすることでセロトニン(幸福ホルモン)の分泌が増え、ストレスの軽減やうつ症状などの緩和に効果があることがわかっています。また運動を通じて集中力が高まるので気持ちが整理され悩みや不安から解放されやすくなります。特にパーソナルジムではトレーナーのサポートのもと、目標に向かって集中しやすい環境と言えるでしょう。
パーソナルトレーニングの効果についてもっと詳しくは、こちらのコラムでも紹介していますので、是非ご覧ください。
シニア世代の方がパーソナルジムを選ぶ際に気をつけること
シニア向けのプログラムや器具が充実しているか
シニア世代の方々の体力レベルや健康状態は一人一人異なりますので、その方に合ったトレーニングを提供してもらえるかどうかが何より大切です。そして一般的なフィットネスプログラムよりも、健康状態や既往歴に合わせた個別化されたプログラムがあるパーソナルジムを選ぶほうが良いでしょう。
また、関節の可動域を広げたり、バランス感覚を改善する専用のマシンやリハビリ向けの器具(バンドやチューブ、バランスボール、リカンベントバイクなど)があることも大切なポイントです。また関節に負担をかけない水中運動などが提供できるパーソナルジムもおすすめです。
シニア世代の身体を熟知したトレーナーが在籍しているか
プログラムの充実には、シニア世代向けの運動や栄養に関する知識を持ったトレーナーが在籍しているかどうかも大切です。適切なサポートを受けられることで、安心感を持ちながら運動を続けやすくなることに繋がります。
緊急時のフォロー体制は十分か
緊急時の際でも適切なサポートを受ける体制があることによって、シニア世代の方々も安心して効果的なトレーニングを継続することができるでしょう。特に下記の内容の緊急時対応の準備が整っていることが必要です。
①健康リスクへの対応
心疾患や血圧の急な変動による体調の変化が突然起こることも考えられます。そのような時に迅速に対応ができる体制が整っていることで、命に関わる事態を避けることができます。
②トレーナーの応急処置スキルや救急設備の準備
パーソナルトレーナーはお客様の健康を支える一方で、実際は常にリスクと隣り合わせにあります。パーソナルトレーニング中に急な体調不良に陥った時に応急処置やまた心肺蘇生法(CPR)などの知識をもっていることが重要です。2004年には、一般市民による自動体外除細動器(AED)の使用が認められて救命率の向上が期待されていますので、スタッフ全員がその使い方も熟知していることが緊急時の安全性を高めます。
③緊急時の連絡体制
家族やかかりつけ医へ迅速に連絡できる体制が整っていることも重要です。事前のヒアリングの際にチェックし、地域の医療機関との連携が取れていると安心して取り組むことができます。
トレーナーとの相性
パーソナルトレーニングは1対1で行う為、トレーナーとの相性もトレーニングの効果や継続性に大きく関わってきます。その為トレーナーの資格の有無、また研修にも力を入れているパーソナルジムなのかどうかも判断基準になるでしょう。トレーナーがお客様のニーズを理解し、それに基づいたサポートを提供し、またモチベーションを維持するために楽しくトレーニングができる環境が揃っているとトレーニングを始めやすくなるでしょう。
通いやすい立地かどうか
シニア世代の方々にとって、長時間の移動やいくつもの交通手段を使うことはストレスになることも多いです。近くにあるパーソナルジムを選ぶことによって、通う為の時間やエネルギーを節約でき、トレーニングを継続するモチベーションが高まります。
予算と費用の確認
予算や費用もパーソナルトレーニングを選ぶ上で重要な基準であり、無理なく続けられる価格設定であるかどうかが大切です。パーソナルトレーニングは一般のジムよりも費用は高くなることが多いです。せっかく通いだしたにもかかわらず、費用の兼ね合いで続けられなくなってしまうと、トレーナーとの信頼関係ができていたとしても、また新しいジムを探さないといけなくなったり、そのまま運動をやめてしまうケースも多くあります。その中で、費用に対してどれだけの価値が提供されているかを確認し、中、長期的に通うことを見据えて効果的なパーソナルジムを選ぶことが特にシニア世代にとっては重要となります。
キャンセルポリシーの確認
キャンセル料金の有無なども確認をしておくことが大切です。多くのパーソナルジムでは、キャンセルに関する一定のルールがあります。例えば前日の○○時までであればキャンセルは無料でそこからは費用が発生するといった場合などです。
シニア世代の方々は急な体調不良やケガなどで予定通りに来れなかったりすることが起きやすいので、事前のキャンセルが可能かどうか、また振替のトレーニングの有無も確認しておいた方が良いでしょう。またトレーニングを開始してはみたが、トレーナーがその方の体調や健康状態を見て、トレーニングが難しいと判断した場合はトレーナーの判断で中止し振替等を行ってもらえるなど、臨機応変に対応をしてくれるパーソナルジムを選ぶことがおすすめです。
シニア世代がパーソナルジムに通う際の注意点
持病がある場合は主治医に相談する
病気やケガなどの既往歴があった際は、必ず主治医にご相談をいただき、医者の指示に従ってください。主治医は、持病や現在の健康状態に基づいて、どのような運動が安全か、また避けなければいけないかを判断することができます。場合によってはトレーナーから主治医に確認をするケースもあります。医師からのトレーニングの承認を得ることで自分自身も安心してトレーニングに取り組むことができるといえるでしょう。
既往歴や健康状態を共有する
既往歴や健康状態を共有いただくことで、トレーナーは個別に適したトレーニングプランを設計することができます。例えば糖尿病や関節疾患がある場合、その症状を考慮した運動メニューを組むことができます。
無理をしない
年齢を重ねてから運動を始められる際は、まずは「無理をしないこと」が何より大切です。実際に体力や筋力が落ちている状態で、昔のように動かそうとするとかえって怪我をしてしまうケースも多いので、少しでも体調の変化や、膝、腰などの関節の痛みがあった際はトレーナーに報告をし、できる範囲の中でのトレーニングに切り替えることが重要です。
ウォーミングアップを十分に行う
ウォーミングアップによって筋肉が温まり血流が促進されることで、トレーニング効果が高まり、また運動による怪我の防止にもなります。そして心拍数や血流量を徐々に上げていくことで心臓や肺への急激な負担を減らすことにも繋がります。ウォーミングアップには、ウォーキングなどの軽い有酸素運動、また動的ストレッチ(軽く動きながら行うストレッチ)などがおすすめです。
トレーニングの目標や目的を明確にする
明確で具体的な目標設定は、シニア世代の方々にとって健康維持や生活の質に直結します。トレーナーとの間でその進捗を定期的に確認することで達成感が生まれモチベーションを維持することにも繋がります。その目標設定も、ただ単に体力をつける、というだけでなく、「ゴルフの飛距離を20ydアップする」、「閉眼片脚立ちでの秒数を○○秒アップし、バランス力を向上する」など、より具体的な目標設定の方が好ましいでしょう。
シニア世代のパーソナルジムのかしこい使い方
自分に最適なプログラムを提案してもらう
健康維持、柔軟性の改善、筋力強化など、自分のニーズに合わせた目標を設定し、その目標に合わせたプログラムを提供してもらうことで、目標を達成するために効果的なトレーニングを行うことができます。また体力や筋力が低下している方が無理な運動をすると、関節などを痛めてしまう恐れもあるので、シニア向けのプログラムが提供されているパーソナルジムであれば、無理のない負荷のかけ方やメニューの組み方をしてくれますので慎重にトレーニングを進められます。そして、個別のプログラムによって目に見える成果も出やすくなり、トレーニングを続ける意欲が高まります。
自宅でもできるエクササイズを習得する
自宅でもできるエクササイズを習得することによって例え70歳、80歳になったとしても、より健康を維持することが高まるでしょう。自宅でのトレーニングは正しいフォームやテクニックが必要となってきますので、トレーナーと常に相談しアドバイスをもらいながら行う方が良いでしょう。またパーソナルジムによっては、必要に応じてトレーニング動画やパーソナルジム独自のフィットネスのアプリなどを活用しエクササイズを習得することが可能です。
健康診断の結果を共有する
健康診断の結果をトレーナーに共有することで、効果的で安全にトレーニングを実施することができます。例えば健康診断にひっかかりやすい項目である、血圧、血糖、コレステロールの値に問題がある場合、トレーナーはこれらの潜在的なリスクを理解し、負担の少ないトレーニングの推奨や、またトレーニング内容を変更したり等、安全にトレーニングを進めていけることに繋がります。そして、その健康診断の結果を共有いただくことでトレーニングの進捗と健康診断の改善をお客様と確認しながら行えるので、モチベーションも維持しやすくなります。
食事管理サポートを活用する
最適な運動プログラムに合わせて適切な食事の習慣も大事なポイントです。
特にシニア世代や健康の目標を持つ方にとって、食事習慣は健康維持の重要な要素であるので、食事管理サポートを活用することで目標の達成がしやすくなります。
例えば糖尿病や心疾患のリスクがある場合、個別のニーズに応じた食事プランの作成により、そのリスクを軽減することにも繋がります。また筋力トレーニングと併用して、たんぱく質やカロリー摂取量を考慮した食事により、筋肉の成長を促進することにも繋がります。これらを活用して、無理なく持続可能な食事習慣を確立し、長期的な健康維持を目指していくことが大切です。
中・長期で継続できる運動習慣を身に付ける
中・長期で継続できる運動習慣を身につけるためには、自分に合った、そして楽しく続けられるプログラムであることが何より大切です。
その為に、トレーナーからのサポートを最大限に活用し、信頼関係を築いていきながら行えるかどうかが重要になります。そして、快適な設備や施設が揃っていることで、運動が苦にならず、楽しんで続けていけることに繋がります。これらの環境が整っているパーソナルジムを選択し、そしてその環境を活かしながら行うことで、中・長期的に継続することができるでしょう。
スパーブルームがシニア世代のお客様から選ばれる理由
現在、大阪難波駅に直結するスイスホテル南海大阪内、そして神戸を代表するホテルであるホテルオークラ神戸内で運営するパーソナルトレーニングサービス スパーブルームはご利用いただいているお客様の10人中8人が経営者や医師のお客様となっていることもあり、シニア世代のお客様にも多くご利用いただいています。
研修を重ねて、日々身体づくりのスキルアップを行っているパーソナトレーナーが、シニア世代のお客様の抱える悩みなども細かくお伺いをさせていただいた上で、無理なく続けていけるプランの設定、必要の応じて主治医の方とも連携をした最適な身体づくりをサポートしていることも大きな特徴です。
また、他のパーソナルジムでは珍しく、トレーニング後にお風呂やサウナ、プールなどをご利用いただくことができる特典もあり、日頃の疲れやストレスをひととき癒していただきリラックスできることも大きな魅力としてお客様から選ばれています。
まずは、ぜひ一度無料体験をお試しになってみてください。
スパーブルームの無料体験のご紹介
スパーブルームでは、スイスホテル南海大阪店、ホテルオークラ神戸店どちらの店舗でも無料体験を実施しています。実際のサービスをご体験いただく機会にも、また今の自分の身体の状態を確認する機会にも、ぜひご利用ください。
無料体験の流れ
①ヒアリング
はじめに、お客様のご希望やお悩み、今の生活スタイルなどをお話しいただける範囲でお聞かせください。
②身体評価
次に、スパーブルーム独自の身体動作評価プログラムで今のお客様の身体の状態を確認いたします。
姿勢・動作・感覚のチェックより今の身体の状態を知っていただけます。
③体験トレーニング
ヒアリング内容+身体評価をもとに選定したメニューでトレーニングを行います。
いきなり無理はせず、お客様のペースに合わせて実施しますので、ご安心ください。
トレーニング時間は概ね45分~50分程度となります。
④プランニング+ご提案
最後に、お客様の目的に合わせたメニューをご提案させていただきます。
これなら続けられそうと感じられた場合にご利用いただけたら大丈夫ですので、無料体験のみでもお気軽にご利用ください。
《嬉しい特典》
パーソナルトレーニング体験後のお時間で有酸素マシンやプールのご利用ができ、その後は専用スパ(お風呂やサウナ)で寛ぎと癒しのお時間をお楽しみいただけます。
※プールのご利用はホテルオークラ神戸店のみの特典となります。
お申込みは、下記の申し込みフォームや電話、もしくは、ホームページにもリンクを載せているスパーブルームの公式LINEからもお申し込みいただけます。
》》スパーブルームの無料体験申込フォーム(スイスホテル南海大阪店・ホテルオークラ神戸店共通)
まとめ
加齢による体力や筋力の衰えなどを防ぐために、シニア世代にこそパーソナルジムがおすすめです。
マンツーマンによるトレーナーのサポートによって怪我のリスクを減らした中で、健康管理を見据えた最適な身体づくりに取り組むことできます。またトレーナーが個別対応で無理のないプランを作成するため、運動がストレスに感じることなく、効果を感じながら、中長期的に続けることができることもパーソナルジムの大きな魅力です。
今回のコラムが、健康維持を考えられるシニア世代の方の参考になれば幸いです。